CEDEC2019感想 パラメータ管理の効率化
FFXIVコンテンツ製作を支える表データ管理システム –NEX–
概要
- FFXI時代、アイテムおよびそれに伴うデータ一式を一つのExcelファイルで管理していた
- 同時編集不可、膨大なデータ量、ミスの多発・・・
無理があったのでFFXIVではDBで管理した→"NEX"システムの構築
NEX
- パラメータをDB管理
- インターフェースとしてエクセルを用いる
- シート間の関連定義可能
- エクセルのVLOOKUP関数を手軽に使えるような機能実装
- アクセス用C++ヘッダーを自動生成
- 列ごとにロック→コミットすることで、同じシートにも同時編集ができるようにした
- コミットごとの差分機能実装
- パラメータをDB管理
感想
FF XIのアイテムって死ぬほどありそうですよね…
そりゃあ大変でしょうよ…
長く続くシリーズ物なので、歴史的経緯も多かったのではないかと想像します。
そこで複数のExcelに分けて管理するとか安直な方法を取らなかったのはさすがですね。
そんな経緯があって構築された"NEX"は正直想像以上のシステムでした。
特にアクセス用ヘッダーの自動生成と差分機能はかなり魅力的。
エクセルって直接差分をみるのが困難なんですよね。よく使われるWinMergeでもうまく差分出してくれなかったりとか。
是非真似したい!と思える良セッションでした。ありがとうございました。