CEDEC2019感想 VR空間における実在感と納得感

自由に移動できるVRゲームにおけるプレイヤーの誘導、こうやってみました

概要

  • VRで重要なのはプレイヤーがその場にいるよう錯覚させる「実在感」と、それを作り出すための「納得感」
  • VIVE向けコンテンツ「VoxEl」のアプローチ紹介
    • 移動はワープ
      • 酔いにくい、操作が複雑にならない
    • チュートリアル中は余計な情報を与えない → 視界をブラックアウトし、必要なオブジェクトのみ投影
    • その後も、進行に必要なオブジェクトは前方に配置する
    • VRでは触覚を与えることができない
      • "異世界への召喚が不十分に終わり、実体がない. この世界では手に持っているワンドにしか干渉できない"とゲームの世界観で補う
    • 反響音や残響にこだわったSE制作
    • NPCの積極的なコミュニケーションにより実在感UP

VoxElについてはファミ通さんの記事をご参照ください。

感想

NPCかわええなあ

私も趣味でVRの研究を行なっていた時期があり、ここでいう「実在感」「納得感」を高めるにはどうすれば良いのだろうというのを考えたことがあります。

私はKinectのような人体の動きを読み込むデバイスを多用して、あたかもVR空間に存在するかのように振る舞えるシステムを目指しました。 (中途半端に終わりました)

ゲームの世界観からVRのデメリットを補うアプローチは面白いですね。

気になったのは、

  • 移動はワープ
  • チュートリアルでは視界をブラックアウト
  • 干渉できるのはワンドだけ。体も透明

という無茶苦茶な世界観をプレイヤーが受け入れることができるのか?と、

この無茶苦茶な世界観で「実在感」もクソもあるのかということ。

プレイしてから言えや!と怒られそうですが、 この辺りはプレイしてみないとわかりませんね。

ゲーム自体はとても面白そうですし、是非ともプレイしてみたいですね。

開発メンバーのインタビュー記事も見つかりました。

genom.dena.com

以上。